【世界第3位!】ステート・ストリートという資産運用会社の実力は?
こんにちは、34歳Dannyです。
SPDR(スパイダー)ETFシリーズで有名な世界第3位の運用会社であるステート・ストリートですが、ブラックロック、バンガードと比べてどんな違いがあるのでしょうか?
米国ETFに興味のある人は知っておくべきステート・ストリート社をメジャーなETFと合わせて紹介します。
ステート・ストリートって?
正式名称、ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズは1972年設立のアメリカのボストンの金融機関です。ETFを提供する運用会社としては、世界的にもトップレベルであり、代表的な商品である【SPY】は、1993年にアメリカで初めて設立されたETFとなっています。
SPDR ETFシリーズは、米国市場を代表する株価指数や、市場環境、セクター別(業種別)の指数をベンチマーク(参考にする)にして同じような成果を上げることを目指した金融商品です。
メジャーどころの商品は、以下になります…
【SPY】SPDR S&P500 ETF
《経費率》0.0945%
《純資産総額》2699億ドル(2018年9月07日現在)
《分配金利回り》1.95%(2018年6月30日現在)
《株価収益率PER》17.94(2018年9月07日現在)
1993年1月22日に設定された最も歴史のあるETFで、NYSE Arca(インターコンチネンタル取引所が所有する電子取引所)で取引されています。
S&P500の指数に連動するような成果を目指しています。
経費率は、ブラックロック、バンガードと比べると割高になっていますが、圧倒的な純資産総額と、素晴らしいベンチマークとの連動性、さらに株価収益率的には割安感のある商品となっています。
分配金は、年4回です。
組み入れ上位10銘柄と比率は…
Apple Inc.4.47%
Microsoft Corporation 3.41%
Amazon.com Inc. 3.23%
Berkshire Hathaway Inc. Class B 1.69%
Facebook Inc. Class A 1.61%
JPMorgan Chase & Co. 1.60%
Johnson & Johnson 1.51%
Alphabet Inc. Class C 1.45%
Alphabet Inc. Class A 1.44%
Exxon Mobil Corporation 1.42%
※2018年09月07日現在
ブラックロックの【IVV】とほぼ同等の組入比率ですが、バンガード社の類似商品である【VOO】と比べると、アップル・マイクロソフト・アマゾン、の比率が高めです。
業種別の構成比率は…
情報技術 26.02%
ヘルスケア 14.73%
金融 13.91%
一般消費財・サービス 12.89%
資本財・サービス 9.76%
生活必需品 6.84%
エネルギー 5.78%
公益事業 2.89%
不動産 2.72%
素材 2.50%
電気通信サービス 1.96%
※2018年6月30日現在
こちらもブラックロックの【IVV】とは、ほぼ同等の構成比率で、バンガードの【VOO】と比べると、情報技術、ヘルスケア、一般消費材が多めに組み込まれています。
【DIA】SPDR ダウ工業平均 ETF
《経費率》0.17%
《純資産総額》218億ドル(2018年9月07日現在)
《分配金利回り》2.33%(2018年6月30日現在)
《株価収益率PER》16.61(2018年9月10日現在)
1998年1月14日に設定されたETFで、NYSE Arca(インターコンチネンタル取引所が所有する電子取引所)で取引されています。
100年以上の歴史を持つ超有名な株価指数であるNYダウの動きに連動することを目指したETFです。経費率は、0.17%と割高ですが、株価収益率では割安です。
分配金は、毎月あります。
組入上位10銘柄は…
Boeing Company 8.96%
UnitedHealth Group Incorporated 6.81%
Goldman Sachs Group Inc. 6.08%
Apple Inc. 5.73%
3M Company 5.58%
Home Depot Inc. 5.52%
McDonald's Corporation 4.33%
International Business Machines Corporation 3.82%
Visa Inc. Class A 3.78%
Caterpillar Inc. 3.73%
米国を代表するトップ企業30銘柄で構成されているため、株価の成長率は近年では右肩上がりになっています。
《経費率》0.35%
《純資産総額》163億ドル(2018年9月07日現在)
《分配金利回り》2.89%(2018年6月30日現在)
《株価収益率PER》17.92(2018年9月10日現在)
2005年11月08日に設定されたETFで、NYSE Arca(インターコンチネンタル取引所が所有する電子取引所)で取引されています。
S&P ハイ・イールド・ディビデンド・アリストクラッツ指数と連動する成果を目指したETFです。
S&P ハイ・イールド・ディビデンド・アリストクラッツ指数とは、S&Pコンポジット1500指数の構成銘柄のうち、過去20年以上、連続増配を続けている高配当利回り銘柄から構成されます。 過去20年以上連続して増配を続けている銘柄を選別しているため、ベンチマークには、単に配当利回りが高い銘柄とは異なり、成長性と高配当性の両方の特性を持つ銘柄が含まれます。
インカムゲインを狙うなら、オススメの商品です。
組入上位10銘柄は…
TANGER FACTORY OUTLET CENTERS INC. 2.19
NATIONAL RETAIL PROPERTIES INC. 2.13
REALTY INCOME CORPORATION 2.07
AT&T INC. 1.92
EXXON MOBIL CORPORATION 1.60
ABBVIE INC. 1.50
MEREDITH CORPORATION 1.50
CHEVRON CORPORATION 1.49
BLACK HILLS CORPORATION 1.47
FEDERAL REALTY INVESTMENT TRUST 1.45
※2018年06月30日
業種別構成比率は…
生活必需品 15.8%
金融 14.74%
公益事業 13.56%
資本財・サービス 12.89%
一般消費財・サービス 10.73%
素材 9.04%
不動産 9.01%
ヘルスケア 5.72%
エネルギー 3.10%
電気通信サービス 2.73%
同じような高配当ETFのブラックロック【HDV】や、バンガード【VYM】と比べると、ベンチマークにする株価指数も、組入銘柄も、業種別構成銘柄も違います。
まとめると…
今回紹介できませんでしたが、ステートストリートには他にも、セクター別や、国別にたくさんのETFがあります。世界でもトップクラスの資産運用会社であるステートストリートですが、経費率でいうとやや高く設定されています。
経費率は、低ければ低いほどいいという考え方の人には選ばれないでしょうが、経費がかかる分、しっかりした分析の元、組入銘柄や構成などを決定しているとも捉えれます。
逆に株価収益率で見ると、他社より割安感はあるし、純資産総額も巨額なのでステートストリートはお買い得と言えるでしょう。
今日も、最後まで読んでいただきありがとうございます!